

なんで腰が痛くなるの??
本記事ではこのようなお悩みに答えます。
結論から言うと腰痛はどの動きによって出る腰痛なのかによって対応策がまるっきり変わってきます。
そのため、まずはどの動きで痛むのかを把握しましょう。
この記事を書いている私は、リハビリのプロである理学療法士であり、さらにスポーツシューフィッター最上位資格のペディキュールポドローグ、トレーニング指導のプロのCSCSという資格を有しています。
上記資格に加え今までに1万回以上の運動指導をしているので、記事の信頼性はあると思います。
※本記事は3分くらいで読み終わります。
なぜ腰痛が起きるのか【腰痛の種類と動作による原因の違い】
ひとことに腰痛といっても種類があります。
さらに、腰痛は痛む動作によって原因が異なります。
種類とはどういうことなのか?
どういう動作だと何が原因なのか?
まとめましたのでご参照ください。
腰痛の種類について
おおまかにわけて腰痛は2種類あります。
それは以下の2つ。
- 原因のわかる腰痛(特異的腰痛)
- 原因のわかりにくい腰痛(非特異的腰痛)
上記2つはどういう腰痛か解説していきます。
原因のわかる腰痛(特異的腰痛)
医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛
厚生労働省「腰痛対策」より抜粋
原因のわかる腰痛は厚生労働省により以上のように定義されています。
つまり「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」、「腰椎圧迫骨折」など画像で見て原因がはっきりとわかるものを言います。
これは医師の診断のもと、危険な動作を避けつつ治療を受けていくことになります。
原因のわかりにくい腰痛(非特異的腰痛)
厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛
厚生労働省「腰痛対策」より抜粋
原因のわかりにくい腰痛は厚生労働省により以上のように定義されています。
つまり、X線やMRIを撮っても原因がはっきりとしないもので慢性腰痛、ぎっくり腰などはこちらに当てはまります。
とくに腰痛の85%はこちらの非特異的腰痛だと言われており、画像上明確な理由はないが症状が似ているために「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」と診断されているパターンもあります。
実際に病院で私が診る患者さんたちもこの腰痛のパターンが多いです。
ではそもそもなぜ痛みがでるのでしょうか?
以下で解説していきます。
腰痛の原因について
当然のことだと感じるでしょうが以下の4つの動きで腰痛が起きることが多いです。
- 曲げる(屈曲)
- 反る(伸展)
- ひねる(回旋)
- 横に倒す(側屈)
では、それぞれの腰痛がどういった理由で起きやすいのか?
腰痛が起きる際、多くの場合では筋肉や靭帯、関節などで問題が生じています。
それにより痛みを感じることが多いです。
それぞれで痛みを引き起こしている場所や原因が違う可能性があり、そのため曲げるのは大丈夫だけど反るのは痛いなどといった問題が生じてきます。
それぞれ以下の4つの要因が複雑に組み合わさって腰痛が起きます。
- 筋筋膜(筋肉や筋肉を包む膜)
- 椎間板(背骨と背骨の間にあるもの)
- 椎間関節(背骨の関節のこと)
- 仙腸関節(骨盤のなかの関節のこと)
それではこれらを踏まえてそれぞれの腰痛をみていきましょう。
曲げたときの腰痛(屈曲型腰痛)
曲げたときの痛みって日常生活のなかで非常に困りますよね。
顔を洗う時に腰が痛い、靴下を履く時に腰が痛い、立ち上がる時に腰が痛いなどなど…
この曲げたときの腰痛は筋肉や筋膜、椎間板、仙腸関節といったものが原因である可能性が高いです。
筋肉や筋膜が原因の場合
身体の後ろ側の筋肉の硬さや身体の前側の筋肉の弱さが原因である可能性があります。
硬さや弱さがある場合、腰の骨(腰椎)が動きすぎたり逆に動かなくなってしまったりといった問題が生じます。
それだけでなく、腰の隣にある関節である胸の骨(胸椎)や股関節の動きも悪くなってきます。
その結果腰に負担がかかりすぎて痛みを引き起こすというわけです。
いわゆる原因のわかりにくい腰痛(非特異的腰痛)はこれにあたります。
椎間板が原因の場合
椎間板とは腰骨と腰骨の間に挟まっている組織のことをいいます。
これは腰の曲げ伸ばしをする際に衝撃を吸収するためのもの。
腰が曲がったまま背骨に衝撃が加わると後ろにこの組織が飛び出してしまうことがあります。
これが後ろにいくことで神経や周囲の組織を圧迫して痛みや痺れがでます。
いわゆる腰椎椎間板ヘルニアとはこれにあたります。
仙腸関節が原因の場合
これ聞きなれない関節だとは思いますがこれが原因のこともよくある印象です。
骨盤のなかにある関節で一般的によくセラピストがいう骨盤が歪むという表現はこの関節のことをさしているのかなと私は考えています。
以前は出産に関連した腰痛とも考えられていましたが、現在は老若男女に起こることがわかっています。
この仙腸関節のずれが起こるとその近くの靭帯が緊張しすぎて、そのなかにある痛みを感じる部分が刺激されて痛みがでるとされています。
このずれが戻らないと慢性的な腰痛や重いものを持ち上げたときのぎっくり腰のような症状がでることも。
反ったときの腰痛(伸展型腰痛)
反ったときの腰痛は高いところの物を取りにいくときなどに困りますよね。
この反ったときの腰痛は前述した筋肉や筋膜、仙腸関節に加え椎間関節という場所の痛みがでることがあります。
筋肉や筋膜が原因の場合
反ったときの腰痛は曲げたときの腰痛と逆になります。
身体の前側の筋肉が硬く、後ろ側の筋肉が弱い可能性があります。
この場合でも周囲の関節や組織が動きすぎる、もしくは動かなくなることで痛みがでてきます。
仙腸関節が原因の場合
曲げたときの腰痛と同様なためここでは省きます。
椎間関節が原因の場合
椎間関節とはつまり、背骨の関節のことです。
身体を反ることで関節と関節の隙間は狭くなります。
そのときに、関節やその周囲の機能の変化の影響で痛みがでている可能性があります。
関節とその周りには痛みを感じる組織が多く、それが刺激されて痛みを感じます。
ひねったときの腰痛(回旋型腰痛)
捻ったときの腰痛は後ろを振り返るとき、ゴルフのスイングのときなどに困りますよね。
患者さんからの相談では車での後方確認、自転車乗車時の後方確認など困るという訴えが多いです。
この捻ったときの腰痛は筋肉や筋膜、椎間関節、仙腸関節が問題で起こることが多いです。
また、ひねる動きで痛いかたは後述する横に倒す動きでも痛みがでることがあります。
その理由は背骨にひねりが入るときは同時に横に倒す動きも入っているからです。
筋肉や筋膜が原因の場合
ひねるときの腰痛の場合、腰だけでなく首や足も関係してくることもあります。
立ってひねる場合足関節も一緒に動くこととなります。
後方確認の際は首も一緒に動きます。
その際、その部位の動きが硬い場合は他がその代わりに多く動く必要が出てきます。
その結果痛みがでることがあるため、今までのように腰・胸・股関節だけでなく足や首の筋肉や筋膜も意識したほうが改善しやすいことがあります。
椎間関節が原因の場合
腰の骨は骨の形からひねる動きというのが苦手な部分になっています。
では身体のどこが動いてひねることができるのか?
それは胸です。
ひねる動きは胸の骨が主に行う部分となっています。
そのため胸の動きが硬いと腰にひねりが強く出過ぎて痛みがでることがあります。
腰で強くひねりが入ると椎間関節が衝突し、そこからさらに捻りが入ってくるため問題が起こりやすくなります。
仙腸関節が原因の場合
ひねるときは骨盤も動きます。
そのため仙腸関節に問題が生じても痛みがでやすくなります。
ひねるときは仙腸関節をつくる寛骨や仙骨が左右で異なる動きをします。
その動きに異常があると痛みがでてくる可能性があります。
横に倒したときの痛み(側屈型腰痛)
横に倒すというのは日常生活ではなかなかないため、これが気になって病院にきたというかたは少ない印象です。
この腰痛の場合は筋肉や筋膜、椎間板、椎間関節、仙腸関節いずれも問題がある可能性があります。
肉や筋膜が原因の場合
これも他の時と同様筋肉の硬さや強さに左右の差があり痛みがでることが多いです。
椎間板が原因の場合
曲げたときの腰痛と同様の理由となります。
この場合、曲げたのと反対側に痛みがでることがあります。
椎間関節が原因の場合
これも前述してきた理由と同じで骨があたることで痛みを起こします。
この場合は曲げた側の腰痛が起こることがあります。
仙腸関節が問題の場合
こちらも前述してきた理由と同じです。
横に曲げる際に股関節も一緒に動くかと思います。
その際に骨盤の動きもあるため、骨盤が動く際に動きがうまく出ずに痛みが引き起こります。
まとめ
これで原因がなんとなくわかりましたね。
原因がわかれば対処法も考えることができると思います。
なぜ腰痛が起きるのかがわかれば、それに気をつけて生活することで腰痛の予防・改善に繋がります。
また、簡単な改善のアドバイスとしては
- 硬いところはマッサージやストレッチ
- 弱いところはトレーニング
を行っていきましょう。
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この記事は横浜・湘南エリアで理学療法士・パーソナルトレーナーとして活動している大内翔太がまとめました。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。