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トレーニングチューブの選び方|失敗しない7つの基準と目的別おすすめ【PT/CSCS監修】

大内翔太

横浜湘南エリアで活動する理学療法士・パーソナルトレーナーです。 整形外科クリニックとジェクサー横浜で活動中。 リハビリテーション、コンディショニングを専門に行っています。 痛み、姿勢、歩行などの改善に関してはご相談ください。

トレーニングチューブって、結局どれを選べばいいの?

色や形状が違うけど、何がどう違うのか分からない…

トレーニングチューブは、自宅でも省スペースで全身を鍛えられる便利な器具です。

一方で「安いから」「人気だから」で買うと、負荷が合わない/すぐ劣化する/フォームが崩れて痛めるなど、失敗しやすいのも事実です。

この記事では、理学療法士・CSCSの視点から、①失敗しない選び方(7つの基準) と ②目的別おすすめ(比較表) をまとめました。

読み終わる頃には「自分に合う1本」が選べます。

トレーニングチューブの選び方:失敗しない7つの基準

1. まず「目的」を決める(ここがブレると全部ズレる)

チューブは目的によって、最適な形状も強度も変わります。

  • 筋トレ(全身):ハンドル付き or ループ + 強度幅広め or フラット+輪っか
  • 肩・股関節などの補強/痛みが心配:フラット(セラバンド系)or フラット+輪っか
  • 下半身・体幹:ループ(布orゴム) or フラット+輪っか

迷ったら、最初は「フォーム習得を優先」できる選択が安全です。

2. 強度(負荷)は「色」ではなく「張力・kg表記」で見る

よくある誤解が「色=負荷」。

色の意味はメーカーごとに違うため、色だけで判断しない方が安全です。

初心者の目安

  • 上半身:軽〜中
  • 下半身:中〜やや強め
  • 最初は「きつすぎない負荷」でフォームを固める

ポイントは、“ラクすぎる”より“雑になる”強度が危険ということです。

フォームが崩れるなら、その負荷は今のあなたには強すぎます。

3. 形状で選ぶ(ループ/ハンドル付き/フラット/フラット+輪っか)

ループタイプ

  • 下半身・体幹の種目がやりやすい
  • 収納が楽

ハンドル付き

  • 押す/引く動作が安定
  • 初心者の全身筋トレに向く

フラット(セラバンド系)

  • 肩や関節が不安な人でも使いやすい
  • リハビリに強い

フラット+輪っか

  • フラットタイプより操作しやすい
  • ハンドル付きほど大げさではない
  • リハビリから筋力強化まで幅広く対応

4. 長さは「種目のやりやすさ」に直結

短すぎると可動域が取りにくく、長すぎるとテンションが乗りにくいことがあります。

  • 全身筋トレ:長さに余裕があるタイプが無難
  • 肩の補強:フラット系は扱いやすい
  • リハビリから筋力強化まで幅広く対応
  • ループはサイズ(周長)で使用感が変わる

5. 素材は「肌・耐久性・目的」で決める

  • ゴム系:伸びが良いが、劣化や匂いが出ることも
  • 布ループ:肌当たりが良く、丸まりにくい傾向

アレルギーや皮膚刺激が気になる人は、布タイプが合う場合があります。

6. 安全性

チューブ系で一番怖いのは、劣化や固定不良による反動です。

  • 使用前にひび割れ・変色を確認
  • 固定具(ドアアンカー等)は強度を確認
  • 顔の方向に引かない
  • 引っ張った状態で急に離さない

「安い=すぐ危険」とは言い切れませんが、耐久性の差は出やすいので、オンラインで購入する場合レビュー評価は必ず確認してください。

7. 最初の1本は「用途が広い」ものを選ぶ

初心者ほど、1本で何でもやろうとして失敗します。目的別に変えることが必要だと考えます。

おすすめはこの2択です。

  • 関節が不安・補強もしたい:フラット(セラバンド系)
  • とにかく全身筋トレを始めたい:フラット+輪っか

目的別おすすめトレーニングチューブ比較表

目的別に選ぶのが、失敗しない一番の近道

トレーニングチューブは「有名だから」「安いから」で選ぶと、負荷が合わない・安全性に不安があるという失敗が起こりやすい器具です。

ここでは

  • 安全性
  • 負荷設定のしやすさ
  • 用途の広さ
  • 耐久性

という観点から、用途別におすすめできる製品だけを厳選しました。

製品名形状強度調整特徴向いている人
セラバンドフラット色別(段階)医療・リハビリ現場で使用実績が多い肩・関節に不安がある/初心者
ハンドル付きチューブチューブ+ハンドル握る位置で調整押す・引く動作が直感的で、初心者でもフォームを作りやすい自宅筋トレ初心者
ループバンド(布 or ゴム)ループ張力差下半身・体幹に使いやすいヒップ・体幹を鍛えたい
スポバンドフラット+輪っか握る位置
色別(段階)
筋トレやコンディショニングに使える
操作性が高い
ゴムバンドと違って切れることがない
全身いろんなとこに使いたい人

※色=負荷の強さはメーカーごとに異なるため、kg表記や張力レンジを必ず確認してください。

セラバンド(TheraBand)がおすすめな理由

私自身、臨床・トレーニングの現場でセラバンドは使用しているものの1つです。

理由は以下です。

負荷が「急にかかりすぎない」

フラットタイプのため、動作中の負荷の立ち上がりが比較的なだらかで、肩・肘・腰など関節に不安がある方でも使いやすい特徴があります。

 段階的な負荷設定がしやすい

色分けにより

  • 軽負荷 → 可動域・フォーム習得
  • 中負荷 → 筋力向上
  • 用途の広さ
  • 耐久性

と段階的に進めやすく、初心者が失敗しにくい設計です。

リハビリ〜筋トレまで幅広く対応

セラバンドは医療・スポーツ現場で長く使われており、「軽すぎて意味がない」「すぐ切れる」といった失敗が起きにくい点もメリットです。

👉 まず1本試したい人には、セラバンドの軽〜中強度がおすすめです

ハンドル付きチューブがおすすめな人

ハンドル付きの伸縮チューブは、構造上押す・引く動作が安定しやすい特徴があります。

ダンベル動作に近い感覚で使える

ハンドルがあることで

  • ロウ
  • プレス
  • アームカール
  • 耐久性

といった動作が、ダンベルに近い感覚で行えます。

特に初心者の場合、「どこを引けばいいか分からない」「手が滑る」といったストレスが少なく、フォーム習得のハードルが下がるのが利点です。

負荷調整がシンプル

複数本をまとめて使えるタイプであれば、

  • 本数を増やす
  • 持つ位置を変える

といった方法で、段階的に負荷を上げられます。

これは「軽すぎて効かない」「強すぎて雑になる」という失敗を防ぐ上で重要です。

自宅筋トレ初心者に向いている

  • ダンベルを置くスペースがない
  • 床に傷をつけたくない
  • 音を立てたくない

こういった条件では、ハンドル付きチューブは非常に相性が良いです。

👉 「とにかく分かりやすく全身を鍛えたい人」には、ハンドル付きの伸縮バンド型が現実的な選択肢です。

ループバンド(輪っかタイプ)を使う場面と向いている人

私自身、輪っか状のループバンドもパーソナルトレーニングで使用しています。

このタイプは、フラット型やハンドル付きとは役割がはっきり違うと感じています。

下半身・体幹トレーニングとの相性が非常に良い

ループバンドは

  • スクワット
  • ヒップヒンジ
  • モンスターウォーク
  • 体幹のローテーション系

といった種目で、負荷をかける位置を安定させやすいのが特徴です。

特に股関節周囲や体幹では、「引く方向がブレない」ことがフォーム維持に直結します。

セットアップが早く、持ち運びしやすい

輪っか状のため、

  • 引っ掛ける
  • 踏む

といった動作が不要で、すぐに使えるのも利点です。

出張や自宅トレーニングなど、短時間でサッと使いたい場面ではかなり便利です。

上半身メインにはやや不向きな場面もある

一方で、プレスやロウなど上半身種目では

  • 可動域が制限される
  • 負荷調整の幅が狭い

と感じる場面もあります。

そのため、ループバンドは

👉 「下半身・体幹特化」

👉 「補助・活性目的」

として使うのが現実的です。

スポバンド(フラット+輪っか付き)がおすすめの人

スポバンドは、セラバンドのようなフラット形状に、持ち手として使える輪っかが付いたタイプのトレーニングバンドです。

使用感としては、フラット・ループ・ハンドル付きの中間的な存在と考えると分かりやすいでしょう。

フラット・ループ・ハンドル付きそれぞれの「いいとこ取り」

フラットタイプのように負荷は比較的なだらかで、ループバンドほど可動域が制限されず、ハンドル付きほど大きな構造ではありません。

輪っかがあることで握りやすく、引く・押す方向を安定させやすいため、補強運動から軽めの筋トレまで幅広く対応できます。

セラバンドより操作性が高い

「セラバンドは持ちにくい」「滑って力が入れにくい」と感じる人にとっては、輪っか付きのスポバンドは操作性が一段階上がる選択肢になります。

ハンドル付きほど大げさではない

専用ハンドルが付いたチューブほどかさばらず、軽量で持ち運びやすい点もメリットです。

自宅やリハビリ現場、短時間の運動指導でも使いやすいタイプです。

スポバンドの注意点(デメリット)

一方で、スポバンドはゴム製チューブほど大きく伸びない素材のものが多く、最大伸長や反発力はゴムチューブに劣る傾向があります。

そのため、

  • 高負荷での筋トレ
  • 大きな伸張を活かしたトレーニング

を目的とする場合は、ゴム素材のチューブやハンドル付きタイプの方が適する場面もあります。

👉 「操作性と汎用性を重視したい」

👉 「補強〜軽めの筋トレを1本でこなしたい」

こうした人には、スポバンドは非常にバランスの良い選択肢です。

安全面で必ず確認してほしいポイント

どのチューブでも、以下は必須です。

  • 使用前にひび割れ・劣化がないか確認
  • ドアアンカー使用時は固定強度を確認
  • 顔・目の位置に引っ張らない

特に安価な製品ほど、耐久性の差が出やすいため注意してください。

まとめ:迷ったらこの選び方でOK

  • 関節が不安/初心者 → セラバンド
  • 分かりやすさ重視 → ハンドル付き
  • 下半身・体幹重視 → ループバンド
  • とにかくひとつで色々やりたい→ スポバンド

👉 まずは安全性が高く、用途の広い1本から始めるのが失敗しない選択です。

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