ゴルフを始めたばかりだけどスイングについて知りたい。
スイングは動きのタイミングによって名前があるようだけどどう区分けされてるの?
本記事ではこのようなお悩みに答えます。
結論から言いますと以下の8つです。
- アドレス(セットアップ)
- テイクバック
- バックスイング
- トップ
- ダウンスイング
- インパクト
- フォロースルー
- フィニッシュ
本記事ではこの8つのフェーズを掘り下げていきます。右利きでの話となりますので、左利きのかたは逆をイメージして読んでみてください。
ゴルフスイングを1つの動作として捉えるのではなくそれぞれの分類を知り身体の使い方を知ることで、さらなる上達や怪我の予防につながることでしょう。
ゴルフスイングには8つの層があります。
— 大内翔太@理学療法士・パーソナルトレーナー (@pt_cscs_shota) October 23, 2024
1.アドレス
2.テイクバック
3.バックスイング
4.トップ
5.ダウンスイング
6.インパクト
7.フォロースルー
8.フィニッシュ
最も重要なのはアドレスと言われています。
しかしエラーの原因の多くは2-4のフェーズにある印象です。
頭が下がってる人多いです。
筆者は医師や理学療法士のみが取得できるゴルフトレーナーの資格「ゴルフフィジオトレーナー」と「ゴルフフィジオセラピスト」を保有しています。また、整形外科クリニックとスポーツジムで勤務している理学療法士×パーソナルトレーナーです。日常的に医学的な知識や健康、トレーニングに関する知識を利用し指導しています。
アドレス
ゴルフスイングの準備段階での姿勢を指します。セットアップポジションともいいます。
ゴルフスイングのなかでも特に重要と考えられています。「スイングの80%はアドレスで決まる」とも言われるくらい大切です。
重要なポイントは以下のものです。
- リラックスして肩の力は抜きグリップを握る
- ソールが自然に地面とあっている位置に立つ
- やや右肩下がり
- 股関節と膝関節はわずかに曲がる
- 背骨は曲げ伸ばしなくニュートラルな状態
- 左:右=55:45(%)の重心
- 出来るだけアドレスは短く
よくあるミスは以下のものです。
- 猫背
- 反り腰
- 姿勢の崩れ
- 過剰な緊張
- アドレスのまま長考
なかでも猫背はC position、反り腰はS positionと言われています。ゴルフにおいてはよく知られる悪いアドレスのフォームとなります。
テイクバック
テイクバックはゴルフクラブを後ろに引き始める動きを指します。
このタイミングでエラーを起こし、その後の誤ったフォームにつながっているかたも多々みられます。
ここで一番大事なのは頭を固定しないこと。ボールを見すぎて頭が止まってしまうのはよくありません。
重要なポイントは以下のようなものです。
- 身体が右に捻り始めると同様に頭頸部も右に捻りが入る。
- 重心も全体的に右にやや移動する。
よくあるミスは以下のようなものです。
- 重心移動や身体、頭頸部の捻りが起こりつつも目線はボールに固定
- 移動のしすぎ、捻りすぎ
- 頭が下がる
バックスイング
バックスイングはテイクバックの延長でトップまでの上昇運動を指します。このフェーズでX factor stretchという状態が起こるのですがそれに関してはまた別の記事で紹介いたします。
バックスイングのフェーズで重要なポイントは以下のものです。
- 右足へしっかりと体重を乗せて、体幹・股関節をしっかりを捻る
- とくに右股関節に引き込む力(腸腰筋)はしっかりと効かせる
- ここでコック(手関節の背屈と橈屈)が入ることでヘッドを高くする
- バックスイングを終わる直前にはすでに左下肢に体重を乗せ始める
よくあるミスは以下のものです。
- 捻りを意識するあまり捻りすぎる
- コック(手関節の背屈と橈屈)をしすぎて視界にヘッドが入る
トップ
トップはスイングの最高地点を指します。トップオブポジションともいいます。
ここではすでにかなり体幹は左へ捻る力が入っているはずです。体重の多くがこの時点で左側へ移動しているのが理想。
またよく脇は開かないようにという指導がされることがあります。しかし、生体力学的に考えると多少は開きます。
正確に言うならば右肩が内旋せず外旋していればいいのです。右肩が内旋するとフライングエルボーというエラーの動作の1つとなります。ただ脇を閉めることだけを意識するとこぢんまりとした状態での無理のあるスイングとなるので怪我のリスクが高まることでしょう。
まとめるとトップのフェーズで重要なポイントは以下のものです。
- 左下肢に体重の大半が乗っているようにする
- 脇は多少開く
よくあるミスは以下のものです。
- 右下肢に体重が残る
- 脇は開きすぎる(フライングエルボー)
- 胸椎が硬いのに捻りを大きくしようとし、胸が苦しい(怪我のリスク大)
ダウンスイング
ダウンスイングは打ち下ろしのタイミングです。左下肢の体重はここがピークとなります。
アマチュアでは左下肢の体重のピークがここではなくインパクトにずれ込むという話もあります。
このタイミングでコックを解除するのが早すぎるとダフりやすいとされているので注意が必要です。シャフトが9時の方向にくるまではコックを保ちましょう。
まとめると以下がダウンスイングでの重要なポイントです。
- 左下肢の体重のピークがこのフェーズ
- コックはシャフトが9時の方向に落ちてくるまで保つ
- ここでゴルフクラブのしなりを感じられるスイングがベスト
よくあるミスは以下のものです。
- 右下肢に重心が残る
- コックをシャフトが9時の方向に来る前に解除する
- 手関節をアクティブに使う
インパクト
インパクトはゴルフボールにクラブフェースが当たる瞬間を指します。
このフェーズ以降で左股関節の内捻りの制限があると股関節が詰まってしまい腰を代わりに動かしすぎることになります。
それによって腰痛につながるリスクが高まります。左股関節が硬い自覚がある方はストレッチが必要となるでしょう。
フォロースルー
フォロースルーはインパクト後のクラブの追従運動です。
インパクトで止めずしっかりとフォロースルー以降のフェーズも行いましょう。これが途中で止まる方は飛距離が上がらないことが多いです。
また、身体のバランスが悪い方はフィニッシュに向けて姿勢を崩すこともあります。
フィニッシュ
フィニッシュはスイングを終了して静止するフェーズとなります。
身体がまっすぐの姿勢で終わりたいフェーズです。しなって背骨がCの字になると腰痛のリスク大。
左下肢で重心をしっかりとります。左下肢1本でも立てるように意識しましょう。
片脚立ちが苦手な方はここのフェーズで不安定になっていることも多いです。
よくある質問
一番大事なのはどのフェーズですか?
アドレスが最も重要です。スタートを間違えてしまうとその後の流れも全て崩れてきてしまいます。
どこのフェーズが一番難しいですか?
バックスイング前後のフェーズでフォームが崩れる方が多い印象です。とくにボールを見すぎて頭が地面に向かってやや下がってくる人が多い印象です。
まとめ
8つの層はそれぞれ独立しているわけではなく、あくまで連続している動作の1つになります。全体が協調的に機能することでいいスイングとなります。
一つずつの層に集中し、徐々に全体の流れを組み立てていったり、定期的なプロとのスイングチェックが有効です。
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また、ティーチングプロのスイング指導をご希望のかたはゴルフフィジオトレーナーヘッドインストラクターとのレッスンを行うことができます。
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この記事は横浜・湘南エリアで理学療法士・パーソナルトレーナー・ゴルフフィジオトレーナー/セラピストとして活動している大内翔太がまとめました。